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zoom RSS Tokyo観劇報告2017.6.24>劇団離風霊船「ようこそ、見えない世界へ」〜14

<<   作成日時 : 2017/07/12 20:55   >>

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★父・母
「ゴジラ2016」や「パンドラの…」「運命なんて…」の時も、それ以外の別の作品でもあとになってじわっとしみじみ思ったのだが、"意外と"(笑)父母の存在って、だいじ(^^;

そんなこと今頃ようやくわかったのか、と言われそうだが(笑)、ヒロイン(等主要登場人物)の人となりを父母が自身の振る舞い・ありようを以て補完して説明してくれ、そのおかげで人物像がすんなり成り立つ。…というか、想像しやすなって、納得することができる。
これをまさか仮にナレーションで「説明しよう。彼は/彼女はこれこれこういう両親のもと、こんな風に育ったのだっ! だからこれこれこんな存在であるのだっ!」とか言われたとしても空々しくも苦々しく感じるか笑って"ああ、オヤクソクね"と無理やり納得したふりするかしかなかろうが、舞台づらに"親"そのものが出てきたらその世界ではもうそういうもんなんだと思わざるを得ない(^^;

こうした理解…親を通した主人公の性格等の推論や理解は、あまり若い世代には難しいかもしれない。経験も想像も不足するから。でも、オトナ以上の世代なら経験的にわりとすんなり腹に落ちるものだ。その"経験"というのは実生活での長い生存時間と文学その他からの(ある種ステレオタイプ化された、と言ってもいいかもしれないが)知識の蓄積、両方のことになるが。

ところで、後で父役の江頭氏に聞いたが、当初は"普通の"父親だったのが途中で急に発明家に変えられたそうだ。ご本人は大変だったろうが、見る方としては、ああいう父だからああいう娘に育つのかもなあ、とより得心がいったものだ。そういう、演出上の…観客の理解向上のための設定変更だったわけだ。

母役の栗林女史は、ゴジラ2016のとき同様"安定の情緒不安定"ぶり(笑)。昭和のホームドラマからめんめんと続く「おかあさん」のいち典型であり、それが現代でも通用するのは母なるものの時間軸上の短くない幅における普遍性(つまり国家や民族のメンタルや文化の不変性…とは言わないまでも持続性)の故であろう。

★守
ドッグトレーナーで、景子の恋人…候補。でありながら、今次AI育成計画の準備段階における情報提供者でもあって、そのことを隠していた。
「隠していた」ってのは、わかるな。若いからな。うん。
誤解されるかもしれないから言わないでおこう、というのは、言説と情熱でもって説き伏せ納得させられる自信のない&メンドクサイことが大キライな若い男性らしい思考といえよう。
そして若いが故に、言わずにおいたことがあとでどうなるかが想像できず、もしあとでバレたとしたら「誠心誠意一生懸命あやまる」くらいしか解決手段が浮かばないんだな。

熱演・好演だったと思う。明るい清潔感と、スポーツマン的というかややガテン系的な一途さといったようなものをかもし出していた。
また、OS役の若い女優たちのうちいくぶんかはまだ"浮いて"いる感があったが、米山実生氏は舞台に/劇団にしっかり馴染んでハマっていたとも思う。

★照明・音声
毎度この劇団の舞台装置や照明、音声には感心する。
今回はラストのアレが目玉だろうが、私は劇中の部屋の背後の窓を表した部分の凝った照明の度合いについても挙げておきたい。
また音声については、AIたち…洋太と楓が舞台上に姿を現わして話す際のメカっぽい反響した音声がカッコイイと思った。
後で聞くと、あれは舞台上の吊り下げマイクかなんかで声を拾ってエコー(かリバーブか何かエフェクト)をかけてPAで流していたのだそうだ。私は衣装仕込みのピンマイクかと思っていたが、吊り下げマイクでよくハウリングも起こさずによく調整しきったものだ。
そうそう、音声といえばAI洋太の声はごく一部が録音で、あとは裏でナマでしゃべってあとで松戸氏に聞いた。すごいセリフ量だしあの口調だからそれこそ人間業とは思えないくらい(笑)。たいしたものだと思った。


(つづく)

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Tokyo観劇報告2017.6.24>劇団離風霊船「ようこそ、見えない世界へ」
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